1 地域探し、これは医療圏を調査して、徒歩圏内に何件の同業医院があるか、駅周辺から対象地域までの間、車で通える範囲に何件あるのか?
それぞれの分布で、空白地域、住民の世帯数、年齢層より対象の患者数を確認することをお勧めします。
今、勤務している病院に患者が付いているので、病院の近くに開業して医療連携が出来る環境というのも活用できればいいと思います。
また、医療圏が、空白地帯だからといって良いわけではありません、対象の患者がいないと、開業しても患者が来ません。スタートダッシュは、立地が重要になります。
そこから、良い評判がたてば患者は、少しぐらい遠くても付いてきますが・・・
2 地域が決まったら、場所探し、物件探し!
ここでは、第一候補、第二候補、第三候補と優先順位を決めて探します。
3 地域の中から候補物件が出たら、決定する前にプランニングを行うこと。
絶対に、なんの検討もしないで、契約しないでください。契約してから検討したら、やりたいとこが何もできない、なんてこともあります。
あくまでもラフスケッチになりますが、その物件、土地で希望の内容のものが入るのかどうかを見極めるためのものです。ここで、初めの妄想が役に立ちます、ここにきていざ計画しようと思ってもすぐには出来ません。ある程度の必要スペース、部屋数・種類が頭にあると、その物件にプランが入るかどうかの検討が可能になります。ここでは時間との勝負です。あまり時間をかけると物件は他で決まってしまいます。
4 この段階で、少し余裕が無いと打合せが進んで新たな希望が出たときに、入らないということになりますが、この余裕というのが難しいですね。
取り過ぎても無駄が多い、余裕が無いとせせこましくなってしまいます。最悪の場合では、必要な部屋、欲しい部屋が取れないばかりに、いろいろとあきらめざるを得なくなります。
5 ここは、我慢の時ですね。良い物件が出るのを待つしかないです。ここで、前に少し遠くても患者はついてくると書きましたが、患者が来る条件を整えないといけません。駅から遠いところの物件で、もしも近隣に駐車場も駐輪場を用意できていなくて、患者は歩いて来る、もしくは、近くのコインパーキング(有料駐車場)に停めて来院するとなると、患者に負担をかけることになります。これでは、なかなか患者は来ません。絶対的な魅力が必要になりますね。
小規模なクリニックで、駅から徒歩数分であれば患者もそんなに問題ないのですが、歯科医院のように頻繁に通うとなると帰り道などの人の流れが重要になります、よく歯科医院などは、数十メートル離れたところに移転すると流れが変わるので患者が来なくなる(逆に新規の患者が増える)ことがあります。
立地条件も重要ですが、土地であれば購入費、ビル内であれば賃料も重要です。同時に工事費など総事業費も考えないといけません。
・自己資金
・補助
・融資
・その他
など、これらの合計で考えます。
この時に収入と支出を可能なかぎり正確に算出していくことがあとの悩みを減らします。